初アシストにホッとする岡崎慎司。
技ありスルーパスで残留ライン到達

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 チャンスは突然やってきた。

 こう着状態で進んでいた前半40分、WBAのFWサロモン・ロンドンがバックパスを出すと、ボールは岡崎慎司のもとに転がっていった。

プレミア初のアシストを記録し、仲間と勝利を喜び合う岡崎慎司プレミア初のアシストを記録し、仲間と勝利を喜び合う岡崎慎司 2トップの一角として先発していた岡崎はこれをカットし、すかさず前線のFWジェイミー・バーディーにスルーパスを出す。そしてイングランド代表FWがネットを揺らすと、日本代表FWは歓喜に揺れるチームメイトの輪の中に飛び込んでいった。走り込むバーディーにピタリと合わせた、"技あり"のスルーパスであった。

 チームにとって貴重な先制弾となったこの得点で、岡崎はレスター・シティ加入以来、初となるアシストをマークした。プレミアリーグ出場63試合目にして、初めてのアシスト。ずいぶんと時間を要したように思うが、しかし、これまでもくさびの形から岡崎がラストパスを出したり、ワンツーでスルーパスを出したシーンは少なくなく、最後のフィニッシュで味方が外していた。

 こうした紆余曲折を経て、ようやく記録したアシストの場面について、日本代表は次のように振り返った。

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