2017.04.20

レアルが勝ちバルサが敗れたのは
なぜか。CL準々決勝の明暗

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

ユベントスに敗れ、うなだれるリオネル・メッシ(バルセロナ) レアル・マドリード対バイエルンは、4月18日、19日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝4試合の中で最も競った一戦だった。

 昨季のCL覇者で、UEFAチームランキングで現在首位をいくR・マドリード。対するバイエルンは同ランキング2位。この両チームに同ランキング3位のバルセロナを加えた3強時代にある欧州サッカー界にあって、その1位対2位の直接対決は、準々決勝で見るには早すぎる一戦だった。

 ベスト4に過去3シーズン連続して駒を進めているバイエルン。だが、準決勝で敗れた相手はいずれもスペイン勢だ。2013~2014がR・マドリード(通算0-5)、2014~2015はバルセロナ(通算3-5)、2015~2016はアトレティコ・マドリード(通算2-2、アウェーゴール差)だった。

 スペインの両雄とは互角、アトレティコには有利の下馬評だったにもかかわらず、バイエルンは3連敗。実力は満たしているのに勝てない状態が続いていた。今季はどうなのか。

 過去3シーズンの敗因をひと言でいえば、対応力不足。バイエルンに即対応できたスペインの3チームに対し、バイエルンは対応できなかった。強者との戦闘に求められる心構えができておらず、面食らい、慌てた。