トップクラブのスカウト陣が舌なめずり。
CL8強で注目の若手3選手 (4ページ目)
MFユリアン・ヴァイグル(21歳)
ドルトムント/ドイツ代表
ブンデスリーガ公式サイトが「セルヒオ・ブスケツとシャビ・アロンソの複合型」と絶賛する、若きコントロールタワーだ。1860ミュンヘンで育ち、18歳で主将を任された経験を持つヴァイグルは2015-2016シーズンから2部のチームを離れてドルトムントへステップアップ。年齢にそぐわぬ落ち着きによって、広大なビジョンと精確かつ冒険的なパスワークは存分に発揮され、この名門クラブでも即座にレギュラーの座を獲得した。それも、ヌリ・シャヒンやスベン・ベンダーといった実力者を差し置いてだ。
最終的に昨シーズンのリーグ戦30試合に出場し、チームの2位フィニッシュに貢献した後は、代表でも初キャップを刻み、EURO2016にも帯同している(出場機会はなし)。
今季のドルトムントは複数の主軸が引き抜かれて試行錯誤を強いられたが、この21歳の定位置は揺るがず、どんなシステムでも中盤の底でゲームをつくる役割を担っている。CLの準々決勝では、19歳のウスマン・デンベレとエムレ・モル、18歳のクリスティアン・プリシッチら、自身より若いアタッカーを生かす彼の仕事ぶりにも注目してほしい。
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