祝ブンデス新記録。そもそも、
なぜ長谷部誠は常に試合に出ているのか (2ページ目)
長谷部自身も「ドイツメディアが(記録に関するニュースを)拾ってくださるのは、おそらく日本のメディアのみなさんが書いたり、質問したりしてくれるから」と、醒めたものだ。
とはいえ今回の記録更新は、長谷部がドイツでここまで歩んできた道のりを振り返る機会になった。この記録は長谷部本人にとってどんな意味を持つのだろうか。記者から問われた長谷部はこう答えている。
「積み重ねるということは簡単なことではないのは自分もわかっていますし、ここまでそんなに大きなケガもなく、試合にコンスタントに出続けなければ打ち立てられなかったものだと思います。もちろん周りの方の協力もあってですけど、サッカー選手として自分の中でも、今まで突き詰めてやってきた部分はあるので、そういうものが結果として、記録として評価して頂けるのはもちろん非常にうれしい部分はあります」
コンスタントに出場するが、はっきりと目に見える形で勝利に貢献することは少ないという意味で、長谷部は脚光を浴びることの少ない選手だと言える。ヴォルフスブルクでリーグ優勝を成し遂げた際も、主力メンバーの一員として評価されたが、ゴールやアシストを記録することは少なく、ドイツで大きな注目を集めることはあまりなかった。
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