セビージャ清武弘嗣、念願のCL初出場でモチベーション大幅アップ (2ページ目)

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 清武がセビージャへの移籍を決めた理由のひとつがCLでプレーすることだった。その目標がこの日、ディナモ・ザグレブとの試合で達成された。

 チームの王様に君臨したサミル・ナスリが週末のスポルティング・ヒホン戦で負傷したことから、フランス人MFの穴を埋める選手が誰になるかがセビージャサポーターの間の話題だった。

 ファンサイトのひとつが行なったアンケートでは、ガンソ、ビセンテ・イボーラ、パブロ・サラビアを抑え、40%の投票(総投票数は30と少ないが)を清武は勝ち取っていた。また、これまで日本人MFが招集外であることに疑問を抱き、SNSでメッセージを送るサポーターもいた。選手にとって、監督からの信頼同様、サポーターからの信頼を勝ち取るのは大事なこと。清武がその大事な片方を勝ち取っていることを、この夜、証明した。

「清武は(調子を)時間の経過とともに取り戻すことができるが、サッカーに関する非継続性の問題がある。日本代表にとってはプラスだが、自分たちにとって彼の代表遠征はアドバンテージにはなっていない。それにこの件は自分たちがコントロールできるものではない。彼の高いレベルのサッカー、チームへのさらなる適応を期待している」

 試合後の記者会見で、ホルヘ・サンパオリは清武がメンバーから外れていた理由をこう説明した。

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