「逃した魚」にやられたグアルディオラ。CL 因縁対決はバルサが大勝 (2ページ目)

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 皮肉にもスタンドからはブラボへ大きな拍手が送られたが、それは元選手が帰ってきたことに対してのものなのか、退場したことによりバルセロナ有利の状況を作ったことへのものなのか、判断がつきにくかった。

 バルセロナを退団してから、グアルディオラはスペインでの試合で未だ勝利を手にしていない。今日の試合に関して言えば、もちろんメッシの存在が初勝利を妨げる最大の要因だったが、同様に、リーグのセルタ戦でバルセロナのGK失格と厳しい批判を受けたマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの存在も大きかった。

 テア・シュテーゲンは36分、ノリートのシュートを片手ではじき出し、1分後にはエリア内に侵入してきたイルカイ・ギュンドアンのシュートにも素早い反応で対処。後半もケビン・デ・ブライネ、アレクサンドル・コラロフのシュートをストップしてみせた。この日、ドイツ代表GKはマンチェスター・シティの決定的なチャンスをことごとく防ぎ、勢いを与えることを許さなかった。

 実はこの試合の前日会見で、グアルディオラはシティの守護神にテア・シュテーゲンを考え、第1候補としてコンタクトをとっていたことを明らかにしていた。

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