EURO珍事。敗者を気づかうアイスランドサポーターがいい人すぎる (4ページ目)
そのドイツ戦に敗れた後、北アイルランドのファンたちは試合が終わってもスタジアムに残り、『Will Grigg's on Fire』を歌い続けた。グループCの3位に終わった北アイルランドは、他組の結果によってはこれが最後の試合になる可能性があったため、ファンたちは別 れを惜しんだのかもしれない。結局、彼らはラウンド16に駒を進め、ウェールズに敗れて大会を去ることになったが、サッカー界に貴重なアンセムを残してく れた。
とにかく数が多かったのはドイツ人だ。グループリーグの会場となったリールとパリは、ドイツ西部から陸路で4時間程度ということもあり、ドイツ人ファンが大挙して押しかけた。
電車でリールに到着すると、あちこちからドイツ語が聞こえてきて、まるでドイツにやってきたのかのよう。中心部へ向かう道も、見渡す限りドイツの白いユニフォームをまとったファンが闊歩しており、リールはドイツ人に「制圧」されていた。
そしてドイツ人はフランスでもドイツ人だった。ドイツでは基本的にバスやトラムといった公共交通機関は車内での飲食が禁じられているが、サッカーやビール フェストなどのイベント時にはアルコール類が黙認されている。そのローカルルールをフランスにも持ち込み、車内でどんちゃん騒ぎをする様子は、ブンデス リーガのそれとほとんど変わらなかった。
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