2016.06.04

優勝オッズ1位の開催国フランス。中盤には欧州屈指のスーパーコンビ

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi photo by Panoramic/AFLO

EURO2016の注目国(2)~フランス

フランス代表の中盤の要、ポグバ(左)と指揮官デシャン フランス代表”レ・ブルー”を率いるディディエ・デシャン監督にとって、今回のユーロはまぎれもなく4年間の集大成となる大会だ。2012年7月にロラン・ブラン前監督(現パリ・サンジェルマン監督)の後を引き継いだときから、すべてはホスト国として迎える今大会のためにあったといっても過言ではない。

 それもあって、2年前のブラジルW杯でベスト8敗退という成績に終わったときも、メディアやファンは「まだ2年、残されている」として指揮官の責任を追及することはなかった。準々決勝でドイツに惜敗したW杯は、あくまでもデシャンのチーム作りにおける中間報告としてとらえていたのだ。

 果たして、本番をターゲットにじっくり腰を据えて遂行されたチーム作りは、総合的に見て順調に進んできたと見ていいだろう。

 何より、ロマンチストの前任者ブランが断行した世代交代を引き継ぎながら、”勝てる”チーム作りに徹するデシャンのリアリストぶりは一度たりとも揺らぐことはなかった。実際にその成果は、開幕前の大手ブックメーカーの優勝予想で世界王者ドイツを抑えて最人気銘柄に躍り出るという事実にも表れている。