香川真司、ダービーで技あり先制弾。それでも表情が浮かない理由 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 同じことは先発メンバーにもいえた。ドルトムントはこの試合、大きくメンバーを変えた。あえていえばメンバーを落とした。まずチームの看板ともなっているオーバメヤン、ミキタリアン、マルコ・ロイスの3トップを外し、マルセル・シュメルツァーとユリアン・ヴァイグルもベンチ外。代わりに、今季2度目の先発となる18歳のクリスティアン・プリシッチをはじめ、先発をリバプール戦から8人入れ替えた。

 トーマス・トゥヘル監督は「先発の座を分け合う必要がある」と、ターンオーバーの妥当性を口にしたが、ダービーにしては高揚感が少々欠けるメンバーであったことは間違いない。

 一方のシャルケも、そんなドルトムントを圧倒することはできなかった。試合の均衡を破ったのは、先発フル出場した香川真司の得点だった。49分、中盤から入った縦パスを、ペナルティエリア内に上がっていたモリッツ・ライトナーが落とし、走り込んだ香川がループで決めた。

「しっかりと集中して、その中で楽しんでプレーすることは大事なので、(そうやって)試合に入りました。いい緊張感と集中力はあったから、ああいう風になったと思います」

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