本田圭佑が演出する9試合連続負けなし。好調ミランが3位を狙う

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2015~2016(24)

 リーグ戦も、はや27節。ミランの復活プロジェクトもほぼ最終段階に入ってきた。忍耐力と闘志を武器に、今ミランはライバル、インテルに1ポイント差の6位。多くの困難も今は過去のものとなりつつある。

 今週の試合は1日早い土曜日に行なわれたが、サン・シーロのサポーターの前でミランはまたも重要な勝利を挙げた。ルカ・アントネッリの今シーズン2度目のゴールで1-0。ゴールはこの試合唯一のCKから生まれた。ミランのプレースキックからのゴールはこれで11ゴール。テクニカルスタッフの日々の努力の結果だ。

トリノ戦でも勝利に貢献した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)トリノ戦でも勝利に貢献した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) その他にもミランの成長ぶりは数字から伺える。シーズン序盤の8試合でミランが得た勝ち点は10、4試合で負けているが、後半戦の同じチームとの対戦では8試合で勝ち点18ポイントを挙げ、まだ一度も負けていない。現在のミランは9試合連続無敗で、これほど続けていい結果を出しているのは実に3年ぶりとなる。

 トリノ戦でミランはまたいいところを見せた。DFとMFは安定した守りを見せ、ゴールマウスに立つ、先週18歳になったばかりのGKジャンルイジ・ドンナルンマは試合を追うごとに成長している。彼に関してはバルセロナが狙っているとの噂も耳にするが、しかしドンナルンマはミランの未来を担う礎(いしずえ)。アドリアーノ・ガッリアーニCEOは決して彼を売りはしないと言っている。

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