EL16強のセビージャは、レアル、バルサより「スペインそのもの」
ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント。第1戦、セビージャはノルウェーのモルデを本拠地サンチェス・ピスファンに迎撃し、3-0で勝利を収めた。続く第2戦は0-1で敗れたものの、通算3-1で難なくベスト16進出を決めている。
ヨーロッパリーグで16強進出を決めたセビージャのFWジョレンテ ウナイ・エメリ監督に率いられたチームは厚みを増した。今シーズン、ユベントスから獲得したスペイン代表FWフェルナンド・ジョレンテは第1戦で2得点をあげ勝利の立役者になったが、彼がレギュラーとはいえないほどの陣容を誇る。
セビージャはELを一昨シーズン、昨シーズンと連覇しており、王者の風格すら漂っている。過去10年で、前身のUEFAカップも含めると4度もその王座についているのだ。
「チャンピオンズリーグ(CL)は超人どもの夢、ヨーロッパリーグは人間どもの夢」と評した元指導者がいる。人間の夢を究める――。セビージャの実像とは。
スペインサッカーは世界でその強さを轟かせている。スペイン代表は08年に欧州選手権で優勝、10年に南アフリカW杯優勝、12年に欧州選手権優勝。アンドレス・イニエスタは世界最高の選手の一人と言える。彼の所属するFCバルセロナは昨シーズンの欧州CLを制覇。また、世界に冠たるレアル・マドリードは一昨シーズンのCLで優勝しており、決勝の相手はアトレティコ・マドリードだった。
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