2015.06.19

ユーロ予選で見えてきた「2015年ヨーロッパ新勢力図」

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi  photo by AFLO

6月特集 ブラジルW杯から1年 ~日本代表と世界はどう変わったのか?~(7)

 ブラジル・ワールドカップ終了後、ヨーロッパでは次なるターゲット――来年6月にフランスで開催される「ユーロ2016(2016年ヨーロッパ選手権)」に向けて、各代表チームが真剣勝負を繰り広げている。現在、そのユーロ予選は第6節を終えて後半戦に差し掛かっており、強豪の浮沈や新興チームの台頭など、ここまでの戦いからヨーロッパの新しい勢力図が見え始めてきた。

ユーロ予選で苦戦し、首をうなだれるオランダ代表のウェスレイ・スナイデル 全体を見渡すと、現世界チャンピオンでFIFAランキング1位のドイツ、それに続く2位のベルギー、あるいは前々回の南アフリカ・ワールドカップの優勝国スペイン(FIFAランキング10位)が、いずれも予選グループ2位に甘んじているという予想外の展開が目につくかもしれない。

 しかしながら、ドイツはワールドカップの疲労の影響でスタートダッシュに失敗したと見るのが妥当で、ベルギーやスペインにしても、実力の差から相手が守備に徹するために攻めあぐみ、その結果、勝ち切れない試合があったことが主な原因。チームとしての総合力、そして、各グループ2位以上と3位の中の成績トップが自動的に予選突破するという今大会のレギュレーションからすれば、それほど心配する必要はなさそうだ。

 その一方で、ブラジル・ワールドカップにも出場した次の3カ国については、決して楽観視できない状況にある。ブラジル大会3位のオランダ、ワールドカップ優勝通算4度のイタリア、そして2018年ワールドカップ開催国のロシアである。