2014.02.26

お粗末マンU。6戦ぶり出場の香川真司、切実な思いを語る

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 ひと言で言えばお粗末。マンチェスター・ユナイテッドのチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグ、オリンピアコス戦はそう言うほかなかった。内容も結果(0-2で敗戦)も厳しい一戦だった。

 マンUは過去のCLでオリンピアコスはおろかギリシャ勢に敗れたことがない。それが両者の通常の力関係だったはずだが、あっさりと崩れた。アウェーであることも情状酌量の材料にはならないだろう。BBC電子版は「深刻な危機」であると表現した。

チャンピオンズリーグ、オリンピアコス戦に後半15分から出場した香川真司 マンUはDFのジョーンズとエバンスが負傷のためメンバーから外れ、MFヤヌザイも国内にとどまったとのことだが、限りなくこのチームのベスト布陣に近い先発メンバーを組んだ。一方のオリンピアコスもリーグ戦で11ゴールをあげているFWサビオラを太ももの負傷で欠くなど、決してパーフェクトではなかった。

 それでも今季ギリシャスーパーリーグで26戦24勝、しかもホームでは13戦無敗というオリンピアコスの力はだてではなかった。相手を的確に追い込み、ラインを下げさせ、サイド攻撃ぐらいしかできない状況に持っていく。マンUは最終ラインやボランチのキャリックあたりから両サイドのヤング、バレンシアへと配球するが、これもオリンピアコスに読み切られており、クロスを上げたところでカットされる。

 先日も80本を超えるクロスを放り込む試合を見せたマンUにとって、クロスが封じられるともはや手がないのが現状だ。ボールポゼッションは55パーセントとマンUが上回ったが、これは出しどころを捜しあぐね、持たされていたという印象が強い。