2013.01.18

【イングランド】冬の移籍マーケットはプレミア中心。
まさかの「電撃移籍」あるか?

  • 鈴木英寿●取材・文 text by Suzuki Hidetoshi
  • photo by AFLO

2001年から11年半もチェルシーに在籍しているランパードがついに移籍? 日本人初のUAEリーグプレイヤーとなったFW森本貴幸(カターニャ→アル・ナスル)の例が示すように、冬の移籍マーケットは選手側からすれば、「出場機会を求めて」新天地に向かうケースが少なくない。一方、クラブ側からすれば、シーズン途中での補強だけに、タイトル獲得に邁進する強豪は「攻守のオプション増」に向けて、そして残留争いに巻き込まれている下位クラブは「弱点を補うためのピンポイント補強」として、マーケットを活用している。

 この冬の移籍マーケット最大のビッグネームといえば、インテル・ミラノのMFヴェスレイ・スナイデルだろう。インテルとの契約交渉で決裂し、チームからすっかり干されたオランダ代表の司令塔を巡っては、決裂当初からプレミアリーグのリバプールやトッテナムが獲得を狙ってきた。だが、ここにきてトルコの名門ガラタサライも交渉のテーブルについたと報じられている。最終的にどのクラブを選ぶのか、2010年にインテルを3冠に導いた名手だけに、その去就は世界中から注目されている。

 また、今冬のマーケットでスナイデルに次ぐ存在が、バルセロナのFWダビド・ビジャである。バルサでの出場機会が減っている現状に目をつけたプレミア勢が、虎視眈々と獲得を狙っているのだ。すでにイングランドの一部報道では、「リバプールが接触したもののバルサから断られた」との情報もあり、さらにチェルシーやマンチェスター・シティが狙っているという話もある。ただ今冬、チェルシーはすでにニューカッスルからFWデンバ・バを獲得しており、その信憑性は低い。一方、リーグ優勝争いで差をつけられているシティは、マンチェスター・ユナイテッドを猛追するため獲得に動くとの見方もあるが、ビジャの31歳という年齢がネックとなっている模様だ。

 このようにプレミアリーグは、巨額の放映権収入によるビッグマネーの恩恵を受けて、移籍マーケットの中心に君臨している。巨額の移籍金とともに噂が飛び交うその中心は、常に『イングランド』なのである。

 そんなサッカーの母国では、冬のマーケットが開けて間もない1月3日、高級紙『テレグラフ』が興味深い記事を掲載した。

 ジム・ホワイト記者による記事のタイトルは、『バーゲン選手ベスト11』。契約満了寸前、もしくは移籍金が安い選手をピックアップした同記者は、「我がバーゲン品のベスト11ならば、降格争いのチームを『鋼の意思を持つ勝者』に変えられる」とジョーク混じりで述べた。

 以下が、そのベスト11である。

GK:カルロ・クディチーニ (元トッテナム/39歳)

DF:シルヴァン・ディスタン(エバートン/35歳)、ジェイミー・キャラガー(リバプール/34歳)、ブレデ・ハンゲラン(フラム/31歳)、アシュリー・コール(チェルシー/32歳)

MF:フィル・ネビル(エバートン/35歳)、フランク・ランパード(チェルシー/34歳)、ポール・スコールズ(マンチェスター・ユナイテッド/38歳)、ライアン・ギグス(マンチェスター・ユナイテッド/39歳)、フローラン・マルダ(チェルシー/32歳)

FW:セオ・ウォルコット(アーセナル/23歳)