【イングランド】プレミア開幕。シティ、ユナイテッドらビッグ6の戦力は?

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao
  • photo by GettyImages

8月12日に行なわれたコミュニティー・シールド、マンチェスター・シティ対チェルシー戦に姿を現したバロテッリ8月12日に行なわれたコミュニティー・シールド、マンチェスター・シティ対チェルシー戦に姿を現したバロテッリ 最終節の後半ロスタイム、セルヒオ・アグエロの劇的な勝ち越しゴールで44年ぶりにマンチェスター・シティがリーグ優勝を遂げてから3ヵ月。オフにはユーロ2012、ロンドン五輪とビッグイベントが続いたが、早くも2012~13シーズンのプレミアリーグが開幕する。

 覇権争いを考えれば、今季も連覇をねらうシティと、名将サー・アレックス・ファーガソン率いる"赤い悪魔"ユナイテッドのマンチェスターの2強が中心になるだろう。

 ここ数年、気に入った選手は金に糸目を付けず獲得してきたシティだが、今オフはビッグネームの獲得もなく、比較的静かなオフを過ごしている。

 マンチーニ体制も4年目を迎え、優勝というひとつの結果が出たことで、いよいよ成熟期に突入か。最大の焦点は、ユーロであらためて潜在能力の高さを示した問題児バロテッリが、準決勝ドイツ戦で見せたような高い集中力をシーズンを通して持ち続けることができるかどうか。もしバロテッリがユーロでのイタリア代表時同様、毎試合先発できるようなら、サポート陣は揃っているだけに連覇も現実味を帯びてくる。

 一方、香川真司の加入で俄然日本での注目度が上がったユナイテッドは、シーズン開幕を目前にして、アーセナルからオランダ代表ファン・ペルシーを獲得することがチーム間で合意したと発表した。

 昨季の得点王とリーグMVPのダブル受賞を果たしたファン・ペルシーとルーニーの競演に興味は尽きないが、果たして香川を含めた前線の布陣はどうなるのか。サー・アレックスの采配ぶりも楽しみなところだ。

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