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【Jリーグ】スキラッチが日本に残してくれたもの ワールドカップ得点王の肩書きは伊達じゃなかった (4ページ目)

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Totsuka Kei

 中山雅史、高原直泰、前田遼一が得点王となった。彼ら日本人ストライカーの系譜の源流にいるのは、スキラッチではないだろうか。ドゥンガらの影響ももちろん大きいはずだが、中山がスキラッチから吸収したエッセンスが高原へ、前田へと受け継がれていったところはあったと感じる。それがスキラッチのレガシーとしてではなくとも、である。

 スキラッチは2024年9月に、59歳の若さでこの世を去った。早過ぎる別れを悼(いた)みつつ──彼が日本に残してくれたものは、確かに息づいていると思うのだ。

著者プロフィール

  • 戸塚 啓

    戸塚 啓 (とつか・けい)

    スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本サッカー』(小学館)

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