【Jリーグ】平畠啓史が本当に見てほしい日本人センターバック3人「安定感が半端ない」「ドラマがある」「DF魂を感じさせる」 (2ページ目)
【J3から日本代表へ】
平畠 もうひとりはですね。これは今さらって話かもしれないですけど、アビスパ福岡の安藤智哉選手です。
水沼 急成長というか。だってヒラちゃんは相当前から見ていた選手なんじゃないですか?
平畠 そうなんです。(当時J3の)FC今治時代から見てまして。愛知学院大学からまず今治に入るわけですよ。で、2年やるんですけど、「ああ、この人うまいなあ」って思って見てました。PKを任されてたんですよね。それだけキックがチームのなかで認められていたと。
あと忘れられないシーンがあって。相手に攻められて、ボールがもうゴールに入りそうという場面があったあったんですよ。それでカバーに入った安藤選手がヘディングでクリアするんですけど、ジャンピングヘッドした瞬間にボールはもちろん触りますよ。 その後クロスバーに頭が当たったんですよ。見たことあります? ジャンピングヘッドでクロスバーに頭が当たるところ(笑)。「すごいな、この人!」と思って。
水沼 恐れずに行くってことだよね。クロスバーがあったら、躊躇するもんね。
平畠 それで衝撃を受けて。そこから(J2の)大分トリニータにも行って活躍して、今の活躍ぶりです。今、3バックの左をやってますが、(布陣が)可変してめっちゃ攻撃に出るようになってるんですよ。
水沼 ボックス左ぐらいに普通にいるよね。
平畠 あれも安藤選手の足元のうまさとかを利用してるんだろうなと思うんですけど、なんかさらにこの人面白くなっていくんじゃないかなと思って。
水沼 攻撃的なセンスがあるんですよ。今はメンタル的にも相当自信をつけている時ですね。
平畠 9月の日本代表の活動に呼ばれてケガで辞退しましたけど、まだまだこれから伸びしろもあると思います。
日本代表に入る人って、やっぱりエリートな人が多いじゃないですか。でも、安藤選手のように大学卒業して、J3、J2とステップアップしていったDFが日本代表に入るのは、やっぱりドラマがあるなと。
水沼 ありますね。サイズがあって(190センチ)技術があると、海外とかもね。
平畠 もしかしたら。でも、すごくないですか? 今治でやっていて、どんどん上がっていって、海外まで。
水沼 頑張っていれば、夢があるんですよね。
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