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【Jリーグ】横浜F・マリノスはもう終わりなのか? 福田正博が考えるJ1残留条件と巻き返しのポイント (3ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro

【1勝1分1敗以上のペースが必要】

 これに照らし合わせると、マリノスが勝ち点40に到達するには、残り16試合で勝ち点25を積み上げる必要がある。2019年、2022年にリーグ優勝をした頃ならば、簡単に達成できるような勝ち点だが、現状のマリノスにとっては相当な困難な数字だろう。

 仮に3試合を1勝1分1敗の勝ち点4ペースで行けたとしても、最後の1試合を残して勝ち点20という状態なのだ。

 ただ、マリノスの選手たちのポテンシャルを踏まえれば、ひとつ波に乗れれば5連勝くらいはできる力がある。それだけに大島監督には、選手たちが失っている自信を取り戻させるチームマネージメントを見せてもらいたいし、クラブにはここまでの監督選びでのマイナスを取り戻す働きをしてもらいたいと思う。

 それができなければ、1993年のJリーグ開幕以来、一度もJ2降格がないマリノスと鹿島アントラーズの牙城が、ひとつ崩れてしまうことになる。オリジナル10としてJリーグを牽引したクラブとして、夏場からの巻き返しを期待したい。

著者プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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