【Jリーグ】今年必見のクラブはどこ? キャンプを見てわかった活躍必至の選手たち (2ページ目)
【新戦力に飛躍の可能性】
松尾祐希(サッカーライター)
ガンバ大阪
ダニエル・ポヤトス体制2年目のガンバ大阪は、新戦力が飛躍の可能性を漂わせている。
ベルギー1部のウェステルローに活躍の場を求めた得点源・坂本一彩の流出は痛恨だが、新たな1トップ候補として20歳の南野遥海が台頭しつつある。
昨季は栃木SCで武者修行を積んだレフティは、パワフルなシュートを武器に1月21日の水戸ホーリーホック戦(45分×3本/2-0)で1得点をマーク。24日の北海道コンサドーレ札幌戦(45分×3本/2-2)でも果敢にゴール前に飛び込んでオウンゴールを誘発するなど、成長の跡を示した。元チュニジア代表のイッサム・ジェバリ、東京五輪メンバーの林大地といったストライカーたちに割って入る資格は有している。
ロアッソ熊本から復帰した22歳の唐山翔自も、本職のセンターフォワードではなく右サイドハーフで新境地を開拓中。日本代表歴を持つMF奥抜侃志(ニュルンベルクから加入)は左サイドで得意のドリブルを用い、攻撃にアクセントをつけている。
宇佐美貴史、食野亮太郎、山田康太、山下諒也といった2列目の選手を脅かす存在になれば、指揮官の頭をいい意味で悩ませるはずだ。
東京ヴェルディ
昨季16年ぶりにJ1の舞台に戻り、6位でフィニッシュした東京ヴェルディは今季も面白いチームに仕上がっている。沖縄キャンプでは "城福ヴェルディ"の躍進を支えたハードワークとプレー強度に磨きをかけつつ、既存戦力と新戦力の融合に時間を割いた。
とりわけ目立ったプレーを見せていたのが、G大阪から加わったMF福田湧矢だ。1月20日に行なわれた浦和レッズとのトレーニングマッチ(45分×3本/2-3)では、1本目からピッチに立つと左ウイングバックでプレー。
「我々が要求する守備のことをしっかり理解しようとして、表現をしてくれる。アプローチの速さや攻撃に移っていく迫力はこのチームの武器になるはず」(城福浩監督)
百戦錬磨の将が賛辞を送ったように、緑の新たな"矢"となる可能性は十分だ。
ボランチとシャドーで試されていたMF平川怜、昨夏にパリ五輪を経験したDF鈴木海音(ともに磐田から加入)は戦術理解度を深めている最中だが、フィットできれば戦力の拡充が見込めるだろう。
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