中村憲剛「パワポで200枚」のレポート提出 S級ライセンス取得のためにミシャに会い、カナダへ飛んだ (4ページ目)
【書いて残すことが自分の財産になる】
── 研修後に提出するレポートも充実したものになったのではないでしょうか。
「かなり(笑)。パワーポイントで200枚ぐらい書きました。JFAの方からも『こんなに書いてきた人はいない』って言われました(笑)」
── さすがですね(笑)。
「適当に済ませられない性格なんですよ。国内研修の時も70枚くらい書きましたから。見やすくするためにちょっと文字の級数を大きくしているんで、その分の枚数が増えているんですけど、それでも200枚超えはいないですって言われて(笑)。
でも結局、書いて残すことが、自分の財産になるわけです。だから余すことなく書きたいし、 書くことで自分のこれからにつながっていくんじゃないかなと思って、そこも全力で取り組みました」
(後編につづく)
【profile】
中村憲剛(なかむら・けんご)
1980年10月31日生まれ、東京都出身。久留米高校から中央大学に進学し、2003年にテスト生として参加していた川崎フロンターレに加入。2020年に現役を引退するまで移籍することなく18年間チームひと筋でプレーし、川崎に3度のJ1優勝(2017年、2018年、2020年)をもたらすなど黄金時代を築く。2016年にはJリーグ最優秀選手賞を受賞。日本代表・通算68試合6得点。ポジション=MF。身長175cm、体重65kg。
著者プロフィール
原山裕平 (はらやま・ゆうへい)
スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。
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