2022.06.16

水沼貴史が選ぶJ1中盤戦の注目選手ベストイレブン。「数字的に圧倒」「必死さが伝わってくる」期待のGK&DFとは?

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

水沼貴史が選ぶ、J1おすすめの11人 GK&DF編  MF&FW編はこちら>>

代表戦で中断していたJ1は、6月18日の第17節から再開される。リーグも中盤に入っている現在、注目の選手は誰か。解説者の水沼貴史氏に、今、見ておくべきおすすめの11人を紹介してもらった。ここではGKとDFの5人を挙げる。

◆ ◆ ◆

今季の横浜F・マリノスで欠かせない選手になっている小池龍太今季の横浜F・マリノスで欠かせない選手になっている小池龍太 この記事に関連する写真を見る

現在リーグ最少失点の理由

村上昌謙(GK/アビスパ福岡)

 福岡は12位(第16節終了時点)ながら、失点がリーグ最少の10点という結果がすばらしいと思います。今季はルヴァンカップで1試合だけ3失点しましたが、それ以外では2失点以上している試合がなく、数字的に圧倒しています。その大きな要因のひとつがGK村上の存在です。

 村上は昨年初めてJ1を経験して、今季は残留を達成したあとの2年目で難しいシーズンになると思っていましたが、ここまで彼を中心とした堅守によって僅差のゲームをものにしてきています。

 チームのスタイルとして、ある程度守備ブロックを下げて守る場面もあり、必然的にシュートを打たれる回数は多くなるはずです。そのなかでこの失点数というのは、シュートストップの技術だけではなく、DFを動かしつつ守らなければ難しい。セービング、コーチングの能力ともにすばらしい証拠だと思います。

 チームとしてGKがビルドアップに参加する場面は少ないこともあり、村上は現代的なGKというくくりには入らないかもしれない。でももっとも大事なゴールを守る点において、見事な成果を出していると思います。

小池龍太(DF/横浜F・マリノス)

 マリノスのチームスタイル的に、サイドバック(SB)は重要な役割を担っています。そのなかで小池は技術的にもより向上していて、今季は得点がとれていて、アシストでゴールにも関与していることから、チームに欠かせない選手となっています。

 さらにケガ人が多かったり、ACLでの過密日程が厳しかったり、選手をやりくりするのが難しいシーズンのなかで、小池の存在はより大きくなっていると思います。

 本職は右SBですが、右に松原健が出る時や、左が本職の選手を休ませる時に小池を左に回すことができる。左右だけでなく、ボランチもできることから、彼の高いポテンシャルが柔軟な起用を可能にしています。

 性格的にも「チームのために」というのが前面に出る選手で、非常に頼もしくなってきていると思います。森保一監督が考えるラージグループに入っていると思いますが、日本代表で見てみたい選手のひとりです。