2022.04.08

「勝てる試合も勝てない」ヴィッセル神戸がヤバい。V候補のタレント軍団がハマッた悪循環

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 優勝候補が、まさかの超低空飛行を続けている。

 今季J1で9試合を戦い終えたヴィッセル神戸だが、まだひとつの勝ち星もなく、これまでの成績は5敗4分け。手にした勝ち点はわずか4にとどまり、ブービーの17位に沈んでいる(第7節終了時点。神戸はAFCチャンピオンズリーグの日程との兼ね合いで、第9、10節分の試合を前倒しで消化している)。

 つまり、このままの順位で終わるなら、来季はJ2降格である。

 各クラブ間の実力が接近しており、何が起こるかわからないのがJリーグの特徴とはいえ、神戸がこれほど低迷するとは、まさかの事態である。

第7節ではFC東京に逆転負けを喫したヴィッセル神戸第7節ではFC東京に逆転負けを喫したヴィッセル神戸 この記事に関連する写真を見る  時間を今季開幕前に戻せば、神戸を優勝候補の一角と見る向きは多かった。

 昨季の神戸は、J1で3位。シーズン中盤から徐々に調子を上げ、最後は鹿島アントラーズとの3位争いを制し、ACL出場権も手にしていた。

 チームを率いる三浦淳寛監督も就任3年目を迎え、今季は集大成のシーズンになると考えていたに違いない。

 選手の顔ぶれを見ても、MFアンドレス・イニエスタは言うに及ばず、FW大迫勇也、FW武藤嘉紀ら、日本代表経験も豊富な"逆輸入"選手を次々に獲得。名実ともに豪華メンバーがそろっていた。

 だからこそ、打倒・川崎フロンターレの有力候補と見られていたわけだが、今となっては優勝を狙うどころか、いかにしてJ2降格を避けるか。テーマは大きく下方修正されている。

 成績不振を受け、クラブはシーズン序盤にして三浦監督を解任。育成部門のコーチを務めていたリュイス・プラナグマを暫定監督に据えたものの、その後も2戦2敗と、事態を好転させるには至っていない。

 それどころか、監督交代後の2試合は、いずれも先制しながらの逆転負け。むしろ不安を増大させるような負け方が続いている。