不屈のFWワシントン。プロ復帰は無理と言われても心臓疾患を克服した
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あのブラジル人Jリーガーはいま
第7回ワシントン(前編)>>後編を読む
残念なことに、プレー中に亡くなるサッカー選手は後を絶たない。原因の多くは心臓発作だとされる。
だが、心臓疾患を抱えていたにもかかわらず、それを克服してピッチに返り咲いた選手がいる。それも、ただサッカーができるようになっただけではない。再びトップレベルの選手として、いや、もしかしたらそれまで以上に優秀な選手となって帰ってきた。
ワシントン・ステカネロ・セレケイラ。日本の皆さんにはワシントンでおなじみだろう。
決してあきらめない闘志を持った彼のことを、ブラジルの人々は、「コラソン・ヴァレンチ」――ブレイブハートと呼ぶ。
2005年は東京ヴェルディ、2006、07年は浦和レッズでプレーしたワシントン photo by Yamazoe Toshio かつて私は、浦和の喫茶店で、ワシントンと何時間もいろいろな話をしたことがあった。たまにやって来る日本の子供たちにサインをしながら、彼は、「もし心臓病でなかったら、自分のサッカー人生は違うものになっていただろう」と言った。
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