覚醒した柏の10番。江坂任は
マルチな能力で助っ人モンスターを操る (2ページ目)
J1に復帰した柏において、最も注目を集めているのがオルンガだろう。
ケニア出身の長身ストライカーは、昨季のJ2でまさに規格外のパフォーマンスを披露。高さ、スピード、パワーといずれもケタ外れで、J2においては"反則級"の存在だった。シーズン通算27ゴールを奪い、1試合で8ゴールという漫画のような記録も残している。
この札幌戦でも、オルンガは圧巻のパフォーマンスを披露した。追いつかなそうなボールにも余裕をもってたどり着き、カウンターからふたつのゴールを決めている。ひとつひとつのプレーで観衆の度肝を抜き、完全にこの日の主役となっていた。
しかし、インパクトではオルンガに及ばないものの、気の利いたプレーで攻撃の流れを生み出していたのは、トップ下でプレーした背番号10だった。貢献度で上回った江坂こそが、この日のマン・オブ・ザ・マッチにふさわしい。
宇佐美貴史、柴崎岳らと同じ「プラチナ世代」と呼ばれる1992年生まれ。だが、そのキャリアを振り返れば、決してスポットライトを浴びてきたわけではない。
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