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鳥栖がシステムも選手もガラッと変更。
攻撃的な「革命」は成功するか (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Etsuo Hara/Getty Images

 多くの点を取ることに機軸を置いた選手選考とシステムである。ボールを回し、崩し、飛び込む。その作業の質は高くなりつつあるし、機動力と細かい技術は武器だ。

 しかし、ゴールを奪えないと、必然的に劣勢に立たされる。高く強いFWにボールを収められ、攻勢を受け、セットプレーから失点する。あるいは、攻め続けても決めきれず、拠点を潰され、カウンターを浴び、浮き足立って失点を食らう。そしてなんでもない長いパスを受けたストライカーへの対応に手間取り、反転からの一撃を防げない。

 少しでも受けに回ると、構造上の欠陥が出るのだ。

「相手陣地でボールを奪い、やろうとしている新しいスタイルを出すことができた。完成度? いろいろなチームからたくさんの選手がやってきて、まだ100%ではないよ」

 ブラジル人センターバック、エドゥアルドはそう言う。革命にリスクはつきものだ。

 2月22日、Jリーグ開幕戦。鳥栖は一昨シーズン王者の川崎フロンターレと、敵地でぶつかる。


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