2019.11.23

イニエスタ神戸が残留決定。決勝ゴールの
古橋亨梧は今やチームの顔だ

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya
  • photo by KYODO

 J1リーグ第32節、ヴィッセル神戸がホームにセレッソ大阪を迎えた。

 勝てば他会場の結果に関係なくJ1残留が決まる神戸は、久しぶりにアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャ、ルーカス・ポドルスキの3人がそろって先発。さらにセルジ・サンペールを3バックの中央に置いた。一方のC大阪はアジアチャンピンズリーグ(ACL)出場の可能性を残しており、こちらも負けられない。

 注目はリーグ最少失点を誇るC大阪の守りを神戸の攻撃陣が崩せるか。そしてC大阪の鋭いカウンター攻撃を神戸がどう抑えるか、だった。

セレッソ大阪に競り勝ち、喜ぶアンドレス・イニエスタ、古橋亨梧らヴィッセル神戸イレブン 試合は予想通り徐々に神戸が主導権を握る。前半12分、13分とビジャ、ポドルスキがシュートを放ち、イニエスタも22分に中央からミドル・シュートを狙う。そんな中、36分に神戸の藤谷壮が負傷し、小川慶治朗と交代。前半終了間際には、相手のミスからビジャがシュートを打つが、わずかにゴール右にそれた。

 前半はそのまま0-0で折り返す。神戸が主導権を握っているものの、C大阪の守りはまったく慌てることなく、最後のフィニッシュの部分で仕事をさせなかった。一方の神戸も切り替えが早く、C大阪のカウンターをケアしていた。

 後半に入ると、神戸は意識的に左サイドから圧力をかける。すると後半10分、ペナルティ・エリア内左からのビジャのシュートが右ポストを直撃する。なかなか攻撃に転じられないC大阪は後半14分、FW鈴木孝司に代えて切り札、清武弘嗣を投入。清武はすぐに柿谷曜一朗のシュートを引き出す。神戸も後半22分にビジャに代えて田中順也を入れる。後半29分にはイニエスタのクロスに田中が頭で合わせるが、これは左ポストをかすめる。

 均衡が崩れたのは後半32分だった。イニエスタのパスを受けた山口蛍が、前線左に位置した古橋亨梧にパス。古橋は相手DFをうまくかわしてシュートすると、ボールは右サイドネットに吸い込まれた。

 終盤、C大阪もチャンスを作るが、フィニッシュの精度が悪く、試合はそのまま神戸が1-0で逃げ切り、自力でJ1残留を決めた。