2019.09.19

黄金世代の炎のストライカーが引退。
播戸竜二が印象に残るゴールは?

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • photo by kyodo news

 播戸竜二が9月14日、現役選手を引退した。

 その引退発表で、ガンバ大阪が粋な計らいをした。

現役引退を発表した播戸竜二 1998年、播戸はガンバに入団してプロ選手としてのキャリアをスタート。その後コンサドーレ札幌、ヴィッセル神戸を経て2006年にガンバに復帰し、天皇杯などのタイトル獲得に尽力した。ガンバの歴史に貢献した選手として、今回チームは1日の選手契約を行ない、播戸はガンバ大阪所属の選手として引退することができたのだ。それはJリーグでは初のケースだった。

「ガンバには感謝しかない。自分が最初に入ったチームや活躍したチームで最後を迎えて、応援してくれた人たちの前で引退の挨拶ができる。これはほんまに幸せなこと。ガンバにやってもらって実感した。こういう送り方というか最後の花道を、これから各チームで引退する選手に用意してあげてほしいなって思う」

 サガン鳥栖戦の試合前、ピッチ上で最後のあいさつをし、ピッチ内を一周している際、播戸は感極まって涙を流した。ファンの温かい声に触れたのもあるが、ガンバでの思い出が頭を駆け巡り、ガンバで引退できたことに安堵した気持ちもあったのだろう。

 この時期の引退は、やや唐突な感も否めないが、播戸は昨年J3のFC琉球を退団してから自然と自分の気持ちが落ち着くのを待っていたようだ。

「そうやね。琉球で優勝した時、これで選手は終わりかなっていう感じはあったけど、その時はまだ選手をやりたい気持ちが強かった。そこで自分の気持ちに嘘はつけへんと思ってやめられへんかった。それからサッカーを解説したり、イベントに出たりする中で徐々にプレーしたい気持ちが薄れていった。だから、引退を決めたのは、ほんまにいつということはなく、琉球をやめてからちょっとずつの蓄積なんですよ」