2019.09.02

残留争いに飲み込まれたガンバ大阪。
再浮上のきっかけを見出せるか

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Etsuo Hara/Getty Images

 ガンバ大阪が、フラストレーションのたまる試合を続けている。

 ガンバは、J1第19節から第24節まで6戦連続無敗。これだけを聞けば、さぞ好調なのかと思いきや、結果の内訳は1勝5分けとわずか1勝しか挙げていない。

 しかも、第20節からは5戦連続の引き分けで、うち3試合が84分以降の失点で追いつかれた、手痛いドローだったのだ。MF遠藤保仁が「無敗と言っても、5分け(勝ち点5)なら2勝3敗(同6)のほうが勝ち点は上だから」と語るように、これでは好調どころか、土壇場で大事な勝ち点を落とし続けた印象のほうが強くなってしまう。

 とにもかくにも6戦無敗で迎えた、第25節の横浜F・マリノス戦でも、1-3の敗戦。ネガティブな印象をさらに強める結果となった。

横浜F・マリノスに1-3で敗れたガンバ大阪 今季のガンバは、開幕当初から波に乗れず、黒星先行の状態が続いた。第11節までは、2勝7敗2分けと大きく負け越し。その後一時、J2自動降格圏となる17位にまで転落した。

 そこから少しずつ持ち直すも、なかなかふた桁順位から抜け出せない状況に、この夏、大型補強を敢行。ヨーロッパから呼び戻す形で、FW宇佐美貴史、MF井手口陽介を、さらには5年前の三冠達成時の立役者だった、FWパトリックを獲得し、現状打破を図った。

 しかし、最近の成績が上向いていないのは、冒頭で記したとおり。大型補強後はいまだ勝利がない(宇佐美は第20節、パトリックは第21節、井手口は第22節から出場)。

 三冠を達成した2014年シーズンも、ガンバは開幕当初、J2降格危機に瀕していた。ところが、シーズン途中でパトリックが移籍加入するや大躍進。また、シーズン序盤をケガで棒に振っていた宇佐美も、復帰後はパトリックに引っ張られるようにゴールを量産すると、ガンバはJ2降格を免れるどころか、J1、ナビスコカップ、天皇杯とタイトルを総ナメにしてしまった。

 今季のガンバは、いわば、二匹目のどじょうを狙ったわけだが、今のところ、事は思惑どおりには進んでいない。