39歳、プロサッカー選手・橋本英郎は「死ぬまで現役でいたい」 (5ページ目)

  • 高村美砂●取材・文 text&photo by Takamura Misa

「今度、知人に紹介してもらった新しい治療を受けに、静岡まで行くんです。自分に合うかはわからないけど、面白そうなのでやってみようかなと。ずっと抱えている膝の痛みを少しでも軽くするのが目的ですが、これだけ酷使してきたら、完全に痛みはとれないと思います。というか......さきほどの体の変化にも通じる話ですけど、最近は痛くない場所がないことに気づきました(笑)。

 ただ、僕は若いときから痛みには強いので。というか、少々痛いくらいで休みたくなかったんですよね。サッカーはやればやるほどうまくなるのがわかっているのに、1日でも、1試合でも無駄にしたくなかったし、周りにはいい選手がたくさんいたからこそ、そう簡単には休めなかった」

 サラリといったその言葉に、「人は努力で変われる」と信じて走り続けてきた橋本の、21年のキャリアが重なり合う。

 そして今も変わらず、そのことが彼の軸にあると考えれば――。ユニフォームを脱ぐ日は、もう少し先になりそうだ。

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