サガン鳥栖の豊田陽平が移籍説を否定。でも「キャプテンはやらない」 (2ページ目)
今シーズンの豊田は28試合出場、5得点。2011年にはJ2得点王になって、鳥栖をクラブ史上初のJ1へ導いた。以来、過去5シーズンで83得点。4シーズン連続で15得点以上という記録も作った。常に得点王争いをしてきたストライカーとしては、不本意な年だったと言える。
噂の火元は、そうした不振にあるのだろう。
「はっきり言っておきますけど、試合に出られなくなったからどっかに出ていく、という考えは僕にはないですよ」
豊田は肩をすくめて言う。
「基本的には契約をまっとうします。鳥栖でタイトルを獲るために、身を粉にする、その想いは少しも変わってません。マッシモ(・フィッカデンティ監督)も『信頼している』とは言ってくれているので」
先発の座は元コロンビア代表FWビクトル・イバルボに譲ったものの、フィッカデンティ監督との関係は決して悪くはない。そもそも開幕前、キャプテンに指名され、チームリーダーを託されている。豊田が先発する試合では、そのプレースタイルに合わせて戦術もマイナーチェンジされているのだ。
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