2017.09.22

福田正博は願う。「ハリルJは
各ポジションで国内組を試してほしい」

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 ロシアW杯出場を決めた日本代表にとって、これからの約9カ月間でどれだけレベルアップできるかが、本番での結果を大きく左右する。そこで大きな問題となるのは、今の日本代表には「チーム全体で練習する時間が限られている」ということだ。

 日本代表が本大会のグループリーグを突破し、決勝トーナメントに進出したのは過去に2回。2002年の日韓大会と2010年南アフリカ大会だが、両大会に臨む日本代表の主力選手の多くが”国内組”だった。

W杯出場を決めたオーストラリア戦のスタメンも、8人が海外組の選手 しかし現在では、ほとんどのメンバーが海外リーグでプレーするようになっているため、代表選手を集めることが難しくなった。実際、チームとして強化ができるのは、10月に行なわれるキリンチャレンジカップの2試合のほか、国際Aマッチデーの数試合と大会直前の合宿期間しかない。

 2014年のブラジル大会も同じような状況ではあったが、当時の代表を率いていたザッケローニ監督は、就任時から基本的なメンバーを固定し、4年の歳月をかけてチーム内の連係を成熟させてきた。ただし、この手法の場合、大会直前になって才能溢れる選手が新たに頭角を現したとしても、時間的制約からチームにフィットできず、能力を活かせないケースが多い。

 対して、ハリルホジッチ監督が志向する”縦に速いサッカー”は、チーム内の連係をそれほど求めないスタイルのため、新たに抜擢した選手がフィットしやすいというメリットがある。