遠藤保仁に聞く、ガンバ優勝への条件。「ここまでは悪くないと思う」 (5ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

「第2節の柏レイソル戦(3-1)と第3節のFC東京戦(3-0)は、全体的にすごくいい試合だった。欧州のチームみたいな激しさがあって、(縦に)速く攻めてゴールも3点奪った。見ている人も気持ちのいい試合だっただろうし、こういう試合を増やしていきたいと思う、象徴的な試合だったね」(遠藤)

 この2試合は、遠藤が中盤のアンカーを務め、2列目のインサイドハーフに今野と倉田を置いた3-5-2システムだった。遠藤はボールホルダーに猛チャージをかけ、今野と倉田も攻守にアグレッシブに動き回った。

 このときのプレーが日本代表のハリルホジッチ監督の目にとまり、今野と倉田はそろって代表に招集された。そして、W杯最終予選のアウェーで行なわれたUAE戦にふたりとも出場し、勝利(2-0)に貢献した。

 その試合で、今野が負傷して戦線離脱。ガンバはそれ以降、中盤の構成をいろいろと変えてきたが、今野が戻ってきた最近は、4-4-2のシステムで中盤をひし形にしている。

 遠藤はその中盤で再びアンカーの役割を担っている。前線よりも、最終ラインとの連係が重要となり、どちらかと言えば守備に比重が置かれている。その分、遠藤の持ち味である攻撃力を存分に発揮するには難しい状況だ。

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る