頂点を知る「元ガンバ・トリオ」は、低迷ヴェルディをJ1へ導けるか (2ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

「ふたりの加入は心強いですね。ウッチー(内田)とは昨季の序盤戦、一緒にU-23の試合(J3)でプレー(オーバーエイジ枠で出場)して、トップチームでプレーできない悔しさをともに味わった。(内田は)ヴェルディではすでに声を出して積極的にプレーしているし、パスを左右にうまくさばくこともできるんで、(チームにとっても)大きな力になると思う。ハシくん(橋本)は5年ぶりに一緒にプレーしたけど、相変わらず頼もしい。ゲームを落ち着かせてくれるし、いろいろと指示を出してくれるんで、自分も含めて、他の選手は助かると思います」

 二川の言葉どおり、橋本の存在感は日に日に大きくなっていて、内田も今季からチームの指揮を執るミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の要求に応え、徐々に信頼を獲得しつつある。二川も、彼らのプレーに刺激を受けながら、昨季以上の結果を出して勝利に貢献する決意だ。

「『ガンバの3人でやろう』ということはないけど、ガンバでやってきたことを少しでもチームに還元したいと思うし、それはハシくんも同じやと思う。言葉で引っ張るのはハシくんに任せて、自分は攻撃の部分で(みんなを)リードして結果に結びつくようなプレーをしていきたい。背番号が32番なんで、3プラス2で5点は取りたいです。そのためにも、もっと(周囲に)要求していかなあかん。一応、声は出しているんですけどね(笑)」

 橋本や内田がボランチにいれば、うまく使ってくれるだろうし、ほしいタイミングでパスが出てくる回数は増えるはずだ。そうなると、二川がより生きてくるに違いない。

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