レアルも驚いた鹿島・昌子源は今季、日本代表のレギュラーになれるか (4ページ目)

  • 中山 淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 年齢で言えば、柴崎や宇佐美貴史(アウクスブルク/ドイツ)らに代表される、いわば「プラチナ世代」だ。しかし昌子は、彼らが出場した2009年U-17W杯はおろか、年代別代表では一度も公式戦でプレーした経験がない。

 そんな昌子が日本代表デビューを飾ったのは、2015年3月31日に行なわれたウズベキスタンとの親善試合。それ以前にも2014年10月、ハビエル・アギーレ監督時代に招集されているが、その際は負傷により無念の離脱。その後もメンバー入りはするものの、結局試合に出場したのは、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督就任後のこの試合が初めてだった。

 昌子はその試合で先発フル出場を果たし、5-1で大勝したが、その後は吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)と森重真人(FC東京)という代表不動のセンターバックコンビの陰に隠れて、チャンスをつかめずにいた。途中出場で、ようやく代表キャップ2戦目を飾ったキリンカップのブルガリア戦(2016年6月3日)でも、昌子が出場した時点ではすでに日本が6-2とリードして大勢が決した状況にあった(最終的は7-2で日本が勝利)。そのため、国際試合における経験値を上げることも、ポジション奪取をアピールするようなこともできなかった。

 そんな昌子にとって、2017年は日本代表でレギュラーを獲得するためにも、重要なシーズンとなる。

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