セカンドステージ無敗。「絶好調」サガン鳥栖に何が起きたのか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFLO

 ファーストステージ、サガン鳥栖は勝ち点を積み重ねるのに苦労していた。マッシモ・フィッカデンティ監督が新たに着任した今シーズンは、4勝8敗5引き分けと大きく負け越し、15位に低迷。残留争いに引きずり込まれそうな体たらくだった。

 ところが心配されたセカンドステージは、(6節終了段階で)4勝2引き分けとロケットスタートに成功。第6節には、ファーストステージで優勝した鹿島アントラーズを1-0と撃破した。残留争いからは抜け出し、ステージ優勝も狙える3位まで浮上している。

好調サガン鳥栖の攻撃のキーマン、鎌田大地好調サガン鳥栖の攻撃のキーマン、鎌田大地 では、何が変化したのか?

「(フィッカデンティ体制になってから)つなごうとする意識は明らかに上がっています。蹴っていたところをつないで時間を作ったり、ひと呼吸をおけたり、効果的になったかなと。一方でここに早く(前に)入れてくれたら、というチャンスを逃すところもあって。判断の部分を高めているところですね。プレーの優先順位をうまくつけられたら......という手応えはあります」

 エースFWとしてチームを牽引する豊田陽平は、セカンドステージ開幕戦の勝利後に語っていた。判断の力がいよいよ充実してきたのか。

 今週末に行なわれるガンバ大阪戦は、その真価が問われることになるだろう。

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