高校サッカー選手権、実力校が激突する準決勝「4校のキーマン」

  • 粂田孝明(ストライカーDX編集部)●文 text by Kumeta Takaaki(STRIKER DX)
  • photo by Shingo Ito/AFLO SPORT

 ベスト4が出そろった第94回全国高校サッカー選手権大会。1月9日(埼玉スタジアム)に行なわれる準決勝は、星稜(石川県)vs東福岡(福岡県)、青森山田(青森県)vs國學院久我山(東京都)という対戦カードとなった。

 ここ数年、前評判の高いチームは厳しいマークにあって早々に敗退してしまうことが多かったが、今大会は優勝候補に挙げられていた東福岡と青森山田が順当に4強入り。そして、近年実力校のひとつに数えられてきた國學院久我山、前回覇者の星稜と、前評判の高かった有力チームがしっかりと勝ち上がってきた。それだけに、準決勝では実力が拮抗したハイレベルな戦いが期待できる。

前回覇者の星稜。準決勝では強豪・東福岡と対戦する前回覇者の星稜。準決勝では強豪・東福岡と対戦する 第1試合(12時05分キックオフ)は、4大会連続の4強入りを果たし、大会連覇を狙う星稜と、インターハイの覇者で夏冬制覇を狙う東福岡が激突する。

 東福岡は、3回戦で"宿敵"市立船橋(千葉県)と対戦。インターハイ決勝の再現となった激闘をPK戦の末に勝利(0-0/PK4-3)すると、勢いに乗って準々決勝の駒澤大高(東京都)戦も1-0で快勝。最少スコア差ながら、実力差を感じさせる横綱相撲の試合運びで準決勝に駒を進めてきた。

 チームのキーマンは、MF中村健人(なかむら・けんと/3年)と、FW餅山大輝(もちやま・たいき/3年)。中村は、まさしくチームの大黒柱といった存在だ。左右両足から繰り出す長短織り交ぜたパスでゲームを組み立て、ここまで獲得した全7得点のうち、5ゴールに絡む活躍を見せている。

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