ACL早くも終戦?浦和、鹿島、ガンバに欠けているもの (4ページ目)
「内容は良かった」という敗者の言い分にも、聞くべき価値があるだろう。柴崎岳が記録した鹿島の3点目など、素晴らしい攻撃を仕掛ける瞬間もあった。しかし、3試合で一つも勝てない(ここ数シーズン続く体たらくも踏まえて)現状において、改善が見られないのはゆゆしき事態である。広州恒大にリカルド・ゴウラーやエウケソンら世界標準のFWがいたという弁明の余地があるにしても、その対応は軽くなかったのか?
「敵を知り、己を知る」という戦いの原点において、相手の力に見合った戦略を用い、怯(ひる)まず、退かず戦い、そこから自信を得て強さを得ていく。そうした作業を真摯にしていかなければ、島国の中で競うだけで、今にアジアで勝てる力すら失う。その危機はすぐそこに迫っている。
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