柿谷、原口...。戦力流出にJクラブはどう対処すべきか

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 今夏は日本人選手の海外移籍が相次いだ。

 早々に発表となった原口元気(浦和レッズ→ヘルタ・ベルリン/ドイツ)をはじめ、田中順也(柏レイソル→スポルティング・リスボン/ポルトガル)、柿谷曜一朗(セレッソ大阪→バーゼル/スイス)、山田大記(ジュビロ磐田→カールスルーエ/ドイツ)と、日本代表経験もある各クラブの主力級が次々と海を渡った。

ドイツのヘルタ・ベルリンに移籍したレッズの原口元気。ドイツのヘルタ・ベルリンに移籍したレッズの原口元気。 今季のJリーグは半ばを過ぎたばかり。まだ多くの試合を残している。サポーターが興ざめしてしまう可能性は否定できないし、何より主力が流出したクラブにとっては、その穴埋めを考えると頭の痛いところだろう。

 各クラブの最近4試合の成績は、以下のとおりである(左が直近の試合。○=勝ち、△=引き分け、▲=負け。磐田のみJ2。)。

浦 和=△△○○
 柏  =○●●△
C大阪=●●△△
磐 田=△○●●

 比較的選手層の厚い浦和は"被害"を最小限にとどめているが、その他は総じて苦戦が目立つ。その原因のすべてが彼らの海外移籍にあるとは言えないが、少なからず影響があるのは間違いないだろう。

 Jリーグが3月から12月にかけて行なわれる以上、ヨーロッパとはリーグ戦の開幕時期が異なり(国によって異なるが、おおむね8月から5月にかけて行なわれる)、シーズン途中の移籍は今後も当然起こりうる。現状ではこれを回避することは難しい。

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