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【U-20】SBSカップ優勝も、3大会ぶりのW杯へ「黄信号」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 右MFを務めた矢島慎也(浦和)は、「韓国の守備は、10人になっても(横への)スライドが速くて、戻りも速かった」としながらも、「ここでパスが出れば、チャンスになるという場面は何度かあった。もっとゴール前で絡みたかった」と悔しがる。

 また、正確なフィードでチャンスを作った、センターバックの岩波拓也(神戸)は、「チャンスを決め切れなかったのもあるが、もう少しチャンスの数を増やさないと点は取れない」と反省を口にする。

 このチームが今大会で見せた課題は、これだけではない。ボランチの熊谷アンドリュー(横浜FM)は言う。

「守備でバラバラになることがすごく多い。みんなでもっと意識を高く持ってやらないと。そこを突きつめないと勝てない」

 なかでも守備面での脆さを見せたのが、静岡ユース(静岡県選抜)と対戦した第2戦だった。

 この試合、U-19日本代表はキックオフからわずか25秒で静岡にPKを与えてしまい、先制点を許すと、7分にもカウンターから失点して、たちまち2点をリードされた。

 その後、力の差を見せつけて逆転し、7-2で大勝するものの、攻から守への切り替えの遅さ、相手を囲い込んでいるのにボールを奪い切れない緩さは、1試合を通して変わることがなかった。吉田監督が語る。

「守備を軽く考えているのか、攻撃のときに2ボランチが両方とも出ていってセンターバックの前を空けてしまい、実際、そこでやられていた。また、相手陣でボールを失ったときも、(攻守の切り替えを速くして)できるだけ下がらず、前で奪うようにしないといけなかった。まだまだ大きな穴が空いている」

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