サッカー日本代表の1トップ定着へ小川航基が奮闘「ここでやらなきゃ、いつやるんだ」 (3ページ目)

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Totsuka Kei

【オランダで開花した27歳のストライカー】

 得点を奪うことはできなかったが、1トップとしての役割は果たしたと言っていい。とはいえ、1試合でFWの序列を覆すのは難しい。自らの立場を直視すれば、自己評価は自然と厳しくなる。

「自分としてはまだまだ満足できる内容ではなかった、点を取るためにどういうことをしなきゃいけないのか、どうやって点を取るのかというのを、工夫しないといけないです」

 4年を超える空白期間を経て、小川はここから序列を上げていけるのか。日本代表のキャリアにおける重要な局面を、この27歳は迎えている。

著者プロフィール

  • 戸塚 啓

    戸塚 啓 (とつか・けい)

    スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本サッカー』(小学館)

【図】1トップは…識者が考察した日本代表アジア最終予選のベスト布陣

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