谷口彰悟がシント・トロイデン移籍の経緯を語る「ようやくヨーロッパの市場に加わることができる」

  • text by Harada Daisuke

【連載】
谷口彰悟「30歳を過ぎた僕が今、伝えたいこと」
<第22回・特別インタビュー前編>

◆【連載・谷口彰悟】第1回から読む>>
◆第21回>>「熊本に貢献したい」サッカースクールを通して感じてほしかったこと

 カタールのアル・ラーヤンからベルギーのシント・トロイデンへの加入が発表されたのは7月19日。日本を飛び出して1年半......33歳にして、谷口彰悟はヨーロッパの舞台に辿り着いた。

 谷口の思いをあますことなく伝えるため、今連載はいつもとは異なりインタビュー形式で掲載する。3回連続で、新天地を踏んだ谷口の心境や思考を紐解いていく。

 第22回は、シント・トロイデンへの加入が決まった時の心境や決意に迫った。

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谷口彰悟はついにヨーロッパでプレーするチャンスを掴んだ photo by Getty Images谷口彰悟はついにヨーロッパでプレーするチャンスを掴んだ photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る── カタールのアル・ラーヤンからベルギー1部のシント・トロイデンへの移籍が発表されたのは7月19日でした。

「アル・ラーヤンに移籍した時から、少しでもレベルの高い環境でプレーしたい、また、そこを目指していきたいという想いは、これまでの連載でも触れてもらっていたと思います。そういう意味では、今回の移籍に際してアル・ラーヤンも僕の気持ちを汲み取り、理解してくれたと感じていますし、シント・トロイデンが僕にヨーロッパでプレーするチャンスを与えてくれたことに感謝しています。

 また、シント・トロイデンからは移籍に際して、『リーダーになれる存在を求めていた』という期待も聞かせてくれました。そうしたクラブの希望と、僕の目標が合致して、今回の移籍が実現したと思っています」

── カタールで2年目を迎えた昨季も「ヨーロッパでプレーしたい」という意志を持ちながら、移籍は実現しませんでした。それだけに「今季こそは」という思いもあったのではないでしょうか?

「カタールで1年半を過ごし、今季は異なる環境、特にヨーロッパに挑戦したいという気持ちはより強くなっていたので、何としても叶えたいと思っていました」

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著者プロフィール

  • 原田大輔

    原田大輔 (はらだ・だいすけ)

    スポーツライター。1977年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌『ワールドサッカーグラフィック』の編集長を務めたのち独立。Jリーグを中心に取材し、各クラブのオフィシャルメディアにも寄稿している。主な著書に『愛されて、勝つ 川崎フロンターレ「365日まちクラブ」の作り方』(小学館クリエイティブ)など。

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