FW細谷真大はわずか3年でレイソルの象徴に。武器の「裏抜け」はオルンガを見て学んだ (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

---- 精神力というと? 最後まであきらめず90分戦い続ける、とか?

「それもそうですし、ボールを持った時の『前へ前へ』っていう姿勢は、自分自身でも意識してやっているので、そういう部分でもあります」

---- 細谷選手のプレーを見ていると、裏抜けだけでなく、相手DFを背負った時のプレーにも、強さやボディバランスのよさを感じます。

「ポストプレーに関しても、自分はできるほうだと思っていますけど、たまに出てしまう(ボール)ロストがピンチにつながることがあるので、やっぱりもっと質を高めていく必要があるのかなと、今は感じていますね。まずは(ポストプレーでボールを受けた時に)ワンタッチでやるのか、ツータッチでやるのかっていうところの判断をしっかりと考えてやれば、ロストも減ってくるんじゃないかなと思います」

---- 自分の特長も踏まえて、現在の課題はどんなところにあると感じていますか。

「裏抜けができなかった時のポジショニングや、受けるタイミングは今後大事になってくると思いますし、あとはゴール前での落ち着きだったり、決めきる力はもっと必要かなと思いますね」

---- 決めきる力をつけるために、必要なことは何だと思いますか。

「たとえ決定機を逃したとしても、メンタルを落とさずにシュートの意識を強く持つことが必要だと感じます」

---- そうした前向きな姿勢は、もともとの性格によるものですか。それとも、そうあろうと意識しているのですか。

「特別に意識しているつもりはないですけど、決定機を外すと、自分もそうですけど、誰しも一回は絶対に落ち込んでしまう。そこで試合中に、どうメンタルを(高く)保つかっていうのはFWとして難しいところでもあるので、そこは練習からしっかりと意識してやっているところはありますね」

◆細谷真大@後編はこちら>>「同い年の久保建英に刺激もらった」


【profile】
細谷真大(ほそや・まお)
2001年9月7日生まれ、茨城県牛久市出身。中学時代から柏レイソルのアカデミーで育ち、柏U−18所属時の2019年3月にJリーグデビューを果たす。2020年にトップチームへ昇格し、2021年7月にはJリーグ初ゴールを記録する。昨年はU−21日本代表の一員としてドバイカップU−23、U23アジアカップに出場し、同年7月にはE-1サッカー選手権の中国戦でフル代表デビューを飾った。ポジション=FW。身長177cm、体重69kg。

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