ザッケローニが選ぶ日本代表のベストイレブン。「真の戦士」と絶賛したのは? (3ページ目)

  • パオロ・フォルコリン●文 text by Paolo Forcolin
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 もうひとりはもちろん本田圭佑だ。彼はパーフェクトな選手だ。彼の足は木の幹のように、ハードさでは誰も歯が立たない。タイミングも完璧で、カリスマ性も持っている。私は彼の本当のポジションはトレクアルティスタ(トップ下)だと思っている。ミランはそれがわからず、彼を右サイドで使っていたが、まったくもって才能の無駄遣いだった。CSKAモスクワでは、彼は本来のポジションでプレーしていたから、結果を出すことができた。

 本田に短所があるとしたら? もう少しスピードがあればと思うことは何度もあった。彼がイタリアで大成することができなかったのは、この点も大きかったと思う」

――残りはFW2人ですが、まだ中盤を続けたい?

「中盤に人材がそろっているのは確かだが、日本には優秀なアタッカーが多いから、こちらにもスペースを割かないといけない。その優秀な選手たちの中でも一番偉大なのはやはり三浦知良だろう。これは疑いようがない。スピードがあり、なによりゴールへの嗅覚が非常に優れている。カリスマ性、持久力、ゴール下での俊敏性もすばらしい。

 残念に思うのは、イタリアで彼が所属したのがジェノアという小さなチームだったとことだ。彼の才能をうまく使いきることができなかった。もし彼がもっとビッグクラブ、ユベントスかミランかインテルにでも行っていたら、違った成果をあげることができだろう。とにかく彼は日本ではサッカーの歴史を作った選手なのだ」

――では最後のひとりをお願いします。

「それは迷うことなく岡崎慎司だ。ゴールのビジョンが明確に見える、数少ないファーストトップだ。まるで足に磁石がついているかのように、ぴったりとボールを吸いつけてコントロールする。フィリッポ・インザーギに似ているが、フィジカルはピッポよりも強い。さまざまな方法でゴールを奪うことができる。ロメル・ルカクまでの強靭さはないが、岡崎に何か仕掛けようとすれば必ず痛い目に遭う。それに何よりすばらしいのは彼の戦う魂だ。岡崎は真の戦士だよ」

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