スペインの名伯楽がU-24代表16人を個別評価。「可能性を感じたのは...」 (2ページ目)
旗手怜央(川崎フロンターレ)
第1戦は左サイドバックで先発。三笘はそれほど守備に関与せず、ひとりで相手2人を見る場面もあったが、大きく破られることはなかった。アルゼンチンの強力な攻撃に対抗し、久保のパスから決定的な崩しも見せ、興味深いプレーヤーだ。第2戦は終盤、FWでプレーした。
MF
中山雄太(ズヴォレ)
第1戦に下がり目の左利きボランチで出場。最終ラインにも入るなど、プレー判断に優れている。味方との補完関係を作る能力を示していた。
渡辺皓太(横浜F・マリノス)
第1戦は上がり目のボランチで、敵ゴールに迫っている。序盤、右サイドの崩しからゴール前ニアサイドに入ったが、惜しくも合わなかった。フル代表の守田英正と同じ機能を果たしていた。あえて言えば、制空権を得るには背が低いことが懸念材料か。
田中碧(川崎フロンターレ)
第2戦にボランチで出場。ビルドアップでは、強いプレッシングを易々と回避。裏を取って前へボールをつなげた。つなぎ役に収まらず、プレー方向を変えるインテリジェンスを見せ、チームに緩急を与えていた。ロングパスも出色で、裏を狙い、敵を脅かしている。第1戦と違い、日本が前にボールを運べるようになった理由のひとつだろう。
◆スペインの名指導者が田中碧を絶賛。「3人に囲まれてもパスを出せる」>>
三笘薫(川崎フロンターレ)
第1戦は左サイドの右利きアタッカーとしてピッチに立った。左足を使うのも苦にしない。そこまで有効なプレーはなかったが、技術レベルの高さは感じさせた。次を見てみたい選手のひとりだ。
三好康児(ロイヤル・アントワープ)
第1戦は逆足アタッカー(右サイドの左利き)で先発。久保との連係から逆サイドを走る相馬勇紀へのパスなど、相手に向かってダイアゴナルの動きをした時、その真骨頂が出た。技術レベルは高いが、ボールを持ちすぎる場面もあった。
相馬勇紀(名古屋グランパス)
第1戦は三笘に代わって、左サイドアタッカーとして途中出場。終盤、日本のチャンスを多く演出した。左CKを右足で蹴って、渡辺剛にピンポイントに合わせるなど、流れを作ったひとり。逆足アタッカーとして、アルゼンチンに混乱を与えていた。第2戦は左アタッカーで先発。縦を突っ切るドリブルを生かし、崩し役になった。
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