2019.09.05

南米に挑戦8度目の森保ジャパン、
注目は堂安律と久保建英の競争

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by JFA/AFLO

 若いメンバー構成のなか、”オーバーエイジ”として招集された6月のコパ・アメリカで森保一監督の信頼を掴み取り、日本代表に返り咲いたGK川島永嗣(ストラスブール)が感慨深げに言う。

「時間が経つのは、本当に早いですね」

 ベルギーとの激闘の末、ベスト16で散ったロシア・ワールドカップから約1年。早くも2022年のカタール・ワールドカップに向けた戦いの幕が、9月10日に切って落とされる。

帰国日を前倒しして日本代表に合流した堂安律 初戦の相手は、FIFAランク135位のミャンマーだ。日本代表にとってアジア予選がアウェーで開幕するのは、1998年フランス・ワールドカップの予選以来となる。

 その開幕戦の前に組まれているのが、9月5日のパラグアイとの親善試合だ。

 4年前の2015年6月、ロシア・ワールドカップのアジア2次予選初戦・シンガポール戦の前には、イラクとの親善試合が設定されていた。もちろん、シンガポールとイラクとではタイプがまるで異なるが、イラク戦は多少なりとも”対アジア”を意識したマッチメイクと言えた。

 しかし、今回はタイプも実力も大きく異なる相手とのテストマッチが組まれている。そこにはいったい、どんな意味があるのか。

「パラグアイは世界でも強豪と言われるチーム。まずは我々が強ければ、アジアでより確実に勝てると思いますし、世界の強豪と対戦しても勝利の確率が高くなる。ミャンマー戦の準備がどうだっていうところもありますが、まずはパラグアイでいい戦いをして、自信を持って戦えるようにできれば」

 こうした森保監督の言葉を聞くと、パラグアイ戦はミャンマー対策ではなく、より強くなるための強化の一貫と捉えていいだろう。

 昨年9月に発足して以来、森保ジャパンはこれまで親善試合を9試合こなしてきたが、その相手にヨーロッパ勢はまったく含まれていない。UEFAネーションズリーグが発足したため、欧州のチームとテストマッチを組むのが困難になったためだが、その分、日本が苦手とする南米勢と4試合の強化マッチを組んできた。