ゲンク・伊東純也が明かす「プロになれる」手応えをつかんだ瞬間 (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • 渡辺航滋●撮影 photo by Watanabe Koji

―― ベルギーの若い選手は大人びていますよね。

伊東 はい。だから、僕がベルギーに来た時、最初は19歳とか20歳に見られていました。

―― 26歳だと言ったら、みんな驚いたのでは?

伊東 冗談だと思っていたようです(笑)。

―― ベルギーでプレーするのに、Jリーグでの経験は大きかったですか?

伊東 そうですね。Jリーグで結果を出して日本代表にも選ばれたからこそ、ベルギーでも通用したのだと思います。いきなりベルギーに来ていたら、無理でした。

―― プレーにおいて、Jリーグ時代と変わったところはありますか?

伊東 やっていることは、あまり変わりません。戦術的には、中に入ることがちょっと多くなりました。

―― 中に絞ってプレーすることが増えた。

伊東 そうですね。柏レイソル時代はサイドに張ったままドリブルする感じでしたが、ゲンクではサイドハーフが中に絞り、(空いたスペースに)サイドバックが上がってくる戦術を採用していたので、中でボールを受けるシーンが多かった。ベルギーに来てから、プレーのバリエーションは増えましたね。

(後編につづく)


【profile】
伊東純也(いとう・じゅんや)
1993年3月9日生まれ、神奈川県横須賀市出身。2015年、神奈川大学からヴァンフォーレ甲府に入団。翌年に柏レイソルに移籍。2017年12月、日本代表デビューを果たす。2019年2月、期限付き移籍でゲンクに入団。ポジション=FW、MF。176cm、68kg。

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