2018.06.11

U-21代表も直面した「止める、蹴る」の
レベルという永遠のテーマ

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by AFLO

 U-21日本代表が挑んだトゥーロン国際大会は、イングランドの優勝で幕を閉じた。

トーゴ戦では決勝ゴールを決めた三好康児(コンサドーレ札幌) 過去この大会にはジネディーヌ・ジダンやクリスティアーノ・ロナウドなど、後に世界的なスーパースターとなる選手がユース年代で参加しており、今大会もイングランドのエドワード・エンケティア(アーセナル)やスコットランドのオリバー・バーク(ウエスト・ブロムウィッチ・アルビオン)など、将来を嘱望されている有望選手が参加した。そんな若手の見本市とも言える大会での日本の戦いを総括したい。

 日本は初戦でトルコに逆転負け(1-2)を喫しながら、続くポルトガル戦では数的不利からの逆転劇を演じた(3-2)。しかし、グループリーグ最終節のカナダ戦を引き分け(1-1)、10年ぶりの準決勝進出は逃した。順位決定戦ではトーゴを1-0で下し、7位で大会を終えることになった。東京五輪を2年後に控え、多くの収穫と課題を持ち帰る、価値ある経験になったはずだ。

 初戦を悔やまれる形で落としながら、第2戦を絶体絶命の状況からひっくり返し、第3戦でもビハインドの状況からあと1歩のところまで盛り返した。さらに、準決勝進出をわずかなところで逃して、モチベーション的にも難しい順位決定戦を、勝利で大会を締めくくった精神的な力強さは評価されるべきだろう。

 40分ハーフで試合間隔も短く、若手選手の品評会としての意味合いが強い大会だが、どのチームも国の威信をかけて真剣に戦いに挑んでいた。そんな大会で粘り強く戦い抜いたことは必ず今後に繋がっていくに違いない。