2018.03.23

森保ジャパン、0-2のスコアでは
伝わらぬ善戦。チリ戦で軽快に連動

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 移動に36時間を要したとも、前日に到着したばかりとも思えなかった。

 さらに言えば、約2ヵ月ぶりの活動とも、スタメンに4人も森保ジャパン初出場の選手がいたとも思えなかった。

 それほどU-21日本代表は軽快にボールを動かし、攻め込んでいた。後半も15分が過ぎるころまでは――。

森保ジャパン初出場組のひとり、アピアタウィア久(右) 外務省が支援する『スポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)プログラム 南米・日本U-21サッカー交流』の一環として、日本、パラグアイ、チリ、ベネズエラによる国際大会が3月21日にパラグアイのアスンシオンで開幕し、日本はチリと対戦した。

 森保一監督がピッチに送り出したのは、以下の11人である。

【GK】
小島亨介(早稲田大)
【DF】
中山雄太(柏レイソル)
杉岡大暉(湘南ベルマーレ)
アピアタウィア久(ひさし/流通経済大)
【MF】
初瀬亮(ガンバ大阪)
森島司(サンフレッチェ広島)
三好康児(北海道コンサドーレ札幌)
松本泰志(広島)
菅大輝(札幌)
三笘薫(みとま・かおる/筑波大)
【FW】
上田綺世(あやせ/法政大)

 フォーメーションはお馴染みの3-4-2-1。中山、杉岡、アピアタウィア、初瀬の4人は、これが森保ジャパン初出場だった。

 序盤こそチリの激しいチャージの前にボールを失う場面が何度かあったが、エンジンが温まってきたのか、10分もしないうちにチリ陣内に侵入する回数を増やしていく。

「シャドーのところがすごく空いていて、ほしいタイミングで受けられることが多かった」と振り返ったのは右シャドーの三好だ。前線に並んだ5トップが相手の4バックの間、あるいはDFとMFの間に顔を出し、そこにボールが何度も入る。

 こうしたビルドアップに貢献したのが、初めてトリオを組んだ3バックだ。左の杉岡がドリブルでボールを持ち上がり、前線にスルーパスを通せば、右のアピアタウィアも落ち着いてボールを散らした。そして中央の中山は、正確な縦パスを前線に通して右ウイングバックの初瀬にロングフィードを送り、自らも持ち運んで相手を誘った。