結果オーライの引き分けの中、
イタリアを翻弄した堂安律はスゴかった (6ページ目)
その結果、試合は引き分けという"ウインウイン"の結果に終わった。内山監督が苦笑まじりに語る。
「タフなゲームというか、タフなゲームになってしまった。一番の目標は決勝トーナメント進出だったので、選手は素晴らしいゲームをしてくれた」
率直に言えば、最後は運にも恵まれた。内山監督は「引き分けでオーケーの試合を引き分けにするのは難しい」と語り、タスクを見事に完遂した選手を称えた。確かに、指揮官の言うとおりである。
だが、この試合に関して言えば、相手も引き分けでよかった。両者の思惑が一致したうえでの引き分けである。裏を返せば、そんな試合をここまでバタバタしなければいけなかったことを反省すべきなのかもしれない。
まずはしっかりと守備から入り、前半を0-0で折り返せば、結果として後半は同じような展開になったに違いない。それを考えると、ヒヤヒヤものの任務完了だった。
とはいえ、指揮官が「不幸中の幸い」と表現したように、お互いが点を取り合う展開になったことで、スコアは2-2まで動いた。同じ引き分けでも0-0、1-1であれば、翌日の他グループの結果を待たなければ、決勝トーナメント進出の可否がわからなかったことを思えば、結果オーライの引き分けだった。
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