長谷部誠が吐露した敗因「コンフェデの経験を生かせなかった」 (2ページ目)
だが後半、コロンビアが過去2試合で2得点を記録しているMFハメス・ロドリゲスを投入。エースの投入でコロンビアは勢いを取り戻し、スタジアムの空気まで一変させてしまった。そして後半10分、ハメス・ロドリゲスがチャンスを演出して、コロンビアが勝ち越しゴールを奪った。
「ハメス・ロドリゲスは、うまかった。真ん中にいたり、サイドにいたり、彼が攻撃の起点になっていたし、(コロンビアの)2点目も彼のドリブルからだった。もっと、彼がボールを持っているときに厳しくいくべきだった......」
2-1と再びリードを許して、日本の勢いは完全に削がれたかに見えたが、選手たちはそれほど落ち込んでいる様子はなかった。長谷部が言う。
「まだ、早い時間帯だったんでね。自分たちのサッカーができれば、まだ逆転するチャンスはあると思ったし、それだけの力が(日本には)あると思っていたので、とにかく顔を上げてやろう、と。そう、みんなで話した」
日本はその後も攻撃的にいったが、2点目を失ったことは、やはり大きかった。点を取るためには、リスクを負って前に出ていかなければならない。すると必然的に、ハメス・ロドリゲスらコロンビアの攻撃陣にスペースを与えてしまうことになった。結果、カウンターを食らうと、大ピンチに陥った。
後半37分には、カウンターから3点目を献上。さらに45分にも、ハメス・ロドリゲスにゴールを奪われた。3点目を奪われたあとには、43歳になったコロンビアのGKファリド・モンドラゴンが、W杯最年長出場記録を達成するために交代出場。日本にとっては、屈辱的な敗戦となった。
「自分たちは、最後まで顔を上げて戦おうと思っていたし、攻める姿勢を最後まで貫いた。(1-4の大敗は)その結果だったんで、その部分に関しては、悔いはないです」
長谷部は、前がかりとなった日本の攻め方については後悔していなかった。しかし、グループリーグを突破するため、日本サッカーの礎(いしずえ)を築くために必要だった、勝利は得られなかった。結果を出せなかったことを問われると、長谷部は鎮痛な表情を浮かべて、こう言った。
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